つい最近、デジタルの一眼レフカメラ(ペンタックス「*istDs2」)を買った。その直後が9月18日の中秋の名月の日だった。試し撮りをするにはまたとない機会だ。午後5時過ぎ、稲村ガ崎の駐車場に車を預けた。せっかくだから夕陽から撮ろうと考えた。
幸運なことに、夕陽が沈む時間が近づくにつれて、富士山の輪郭がはっきり見えてきた。神奈川新聞によれば日の入りは午後5時45分、月の出は5時58分。夕陽を撮り終わって、定番の月の「撮影スポット」へ移動した。このスポットは、朝陽を撮るスポットでもある。
中秋の名月は最初、赤っぽく、だんだん黄色く、そしていつも見慣れている白っぽい色に変わっていった。海と空と太陽と月。そして、緑。「自然が最強、最高の芸術家」。心地よい潮風を全身に受けながら、あらためてこんな思いを強くした。
もともとペンタックス「mz−7」(アナログのオートフォーカスの一眼レフ)を使っていた。シャッターを切る感触がものすごく気に入っていたので愛着がある。でも、北鎌倉湧水ネットワークのHPやブログ、手伝っているボランティア団体のブログに写真を掲載するに当たって、フイルム代や現像代にお金が掛かりすぎて、困り果てていた。
そこで、安いデジカメを買い、使い勝手を試していた。その結果、デジカメのコストパフォーマンスと質、スピードの凄さに気付いた。アナログからデジタル。時代の流れというより、これは一種の「革命」だ。このことを再認識させられた。
今後、「*istDs2」をメーンに使うことになる。気に入った。でも、mz−7も時には使うつもりだ。本来的にアナログ人間である。デジタルにはない、アナログの良さを手触りの中に持ち続けたい。これは「郷愁」のようなものではないと確信している。
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