11月4日午後1時45分、午後3時の終了を待たずに、北鎌倉匠の市に出品した「北鎌倉の恵み」シリーズの中核商品である地ビール「北鎌倉の恵み」の最後の1本が売れた。
その瞬間、爽やかな秋風が東慶寺参道に陣取った「北鎌倉湧水ネットワーク」の ブースを吹き抜け、メンバーから「万歳」の声がわき起こった―。
ちなみに地ビールは初日の3日は30本入りが2ケース売れ,4日は6ケース売り切った。
北鎌倉匠の市・展は「昔から『もの』をつくることを業とする人々が多かった北鎌倉では、今も創作活動が営まれている。こうした人々の作品に親しく接する場として設けた。住民の交流と相互理解が深まり、北鎌倉がより魅力的な街になることを願
って、この試みを行う」という目的に沿って、「北鎌倉まちづくり協議会」が主催した。
今回は今年春に続いて第2回目。春よりも質量ともスケールアップした。例えば「北鎌倉湧水ネットワーク」が出品した匠の市は、前回は東慶寺参道のみで行われたが
、今回は円覚寺と浄智寺の参道に拡大した。「お寺でトーク&コンサート」も新たなメニューに追加された。初日の3日は午後から雨に見舞われたが、4日は好天に恵まれ
、秋の行楽シーズンと重なり、大盛況となった。
「北鎌倉湧水ネットワーク」は、2ブース(六国亭は独自に確保)を確保し、地ビール「北鎌倉の恵み」と統一ブランド「北鎌倉の恵み」シリーズ、私の著書「北鎌倉発 ナショナル・トラストの風」を販売した。
●地ビール以外に出品された商品は以下の通り。
1 コーヒー豆(出品者 すずきや・北鎌倉)
2 抹茶入りケーキ(同 六国亭・北鎌倉)
3 クルミパイ(同 ユスラウメ・鎌倉山)
4 クッキー(同 ル・ポエット・西鎌倉)
5 手焼き煎餅(同 田子作煎餅本舗・千葉市)
統一ブランドによる街づくりを狙った「北鎌倉の恵み」シリーズもようやく形になってきた。4日は抹茶入りケーキを出品した六国亭が正午前に、出品した商品を完売
した。これにユスラウメ、田子作煎餅本舗、ル・ポエット、すずきやが続き、最後に地ビールが売り切れた。
私は”フーテンの寅”のよろしく呼び込み役をやってみた。商売をされている方にとっては、常識なのだろうが人間の心理を考える上で、いろいろ勉強になった。具体的にいうと「2本(個)買う人は、勧めかた次第では3本(個)買う」「お天気と色に密接な関係がある。特に食べ物と色はその傾向が強い」「野外で本を売るのは難しい」「呼び込み効果はある。効果的な短い言葉が有効」―などだ。
打ち上げは山ノ内公会堂で、藤沢周さんや澁澤龍彦の未亡人なども顔を見せ、大変盛り上がった。
なお、手焼き煎餅を出品した「田子作煎餅本舗」の長島さんが、2日間の売上の全額3万6千円を主催者の「北鎌倉まちづくり協議会」に寄付した。
地ビール「北鎌倉の恵み」は売上の5%を寄付することになっている。第1回目が約7万円だった が、第2回目は約12万円になった。自然環境保全と街づくりのお手伝いを目的に「北鎌倉湧水ネットワーク」は発足したが、徐々にではあるが、実績を積みつつある。
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▲北鎌倉の恵みシリーズ完売!万歳! |
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