2004年12月11日(土)〜12日(日)にかけて、北鎌倉・建長寺で開催した☆第1回団塊サミット 団塊世代よ、帰りなん、いざ故郷へ!―セカンドライフの一つの選択肢―(主催・北鎌倉湧水ネットワーク)が無事に終了した。好天に恵まれたこともあって第1部・法話とお経には約200人、第2部の講演とシンポジウムには約100人、交流会には68人、宿泊と坐禅には46人が参加した。
▽分散型市民運動の有効性を実証
成果としては「人間と自然の共生」と「社会貢献」という二つのキーワードを軸に
(1)目前に迫った退職後の生き方について、当事者が突っ込んだ話し合いをした
(2)他の地域の同じような目的意識を持った団体との交流を図ることが出来た
(3)坐禅体験などを通じ、門前町として栄えた北鎌倉という街への関心を強めてもらえた
(4)自立した個人と自立した小さな市 民組織が、緩やかな連携を組み、それぞれの得意技を相互融通するなどして、目標達成を図るという「分散型市民運動」の有効性を実証した―などがあげられる。
今回、コアメンバーがたった4人しかいない任意の市民団体としては、かなり大掛かりな催しとなった。それなのに大きなトラブルもなく団塊サミットをスムーズに運営できたのは、ひとえに後援あるいは協賛していただいた多数の団体の協力と、趣旨に賛同し「手弁当」で駆け付けてくれた市民及びアーチスト、二日間に渡って会場を提供していただいた建長寺のお陰である。この場を借りて、お礼を申し上げたい。
▽68.493円を新潟中越地震の被災者へ寄付
今後の団塊サミットの開催予定だが、話し合いの結果、第2回目は小林正美・「樹庵」社長(NPO法人・樹恩 NETWORK副会長)が主催者となって、来年の11中旬に岐阜県で開催することが決まった。第3回目は秦野市で開催の予定だ。主催はNPO法人「自然塾丹沢ドン会」。
団塊サミットの初日、新潟中越地震の被災者への募金箱を会場に設置した。この募金箱に寄せられた参加者からの浄財と北鎌倉湧水ネットワークからの寄付(北鎌倉湧水ネットワークが同特別協賛会員から買い上げた商品の売上)の合計額68、493円を神奈川新聞社を通じて、被災者の皆様にお届けした。
参加者の声を総合すると「自分の居場所や今後の生き方について考えるいい機会になった」という声が圧倒的に多かった。一方で「パネリストに自然擁護派ばかり揃え過ぎた」「コーディネーターは田舎暮しの良さを強調し過ぎ」という指摘があった。より多くの団塊世代と連携していく上で、傾聴に値する意見である。今後のクリアすべき課題として、第2回目以降の主催者に引き継ぎたい。
■【主催者挨拶】
■基調講演・691万人団塊の行方(要旨)
■シンポジウム「自分の居場所」ハイライト
■【声】(北鎌倉湧水ネットワークへのメールから)
■写真集
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