▽心と体の「解放区」
　香り関連グッズが豊富にそろえてある店内にしばらくいると、ざらつき乾いた心が潤いを取り戻し、強ばったからだの緊張が自然にほぐれてくるようだ。ユーカリは花粉症や喘息に効き、ラベンダーは人の心を和ませ、優しくさせるという。香り研究家・嶋本静子さんの店「香り仕事」は、さしずめ、心と体の「解放区」だ。場所は、北鎌倉の浄智寺近く、JR横須賀線沿いにある。

「香り仕事」
営業時間　10:45〜17:30
定休日　　月・火曜日（5・6・11月は無休）
住所　　〒247-0062　鎌倉市山ノ内1434　
電話　　0467-22-6478
FAX　　0467-22-6466
駐車場　2台
http://www.kitakama.gr.jp/shop-html/32.php3

▽体と心にもいいものを
　「お店に置く以上、商品は、体にも心にもいいものでなければいけない。それにファッション性と見た目の美しさ。最終的にはアロマテラピーの世界に通じるのだと思う」。だから、オリジナル商品にこだわる。この代表格が、オリジナルコロンとハーブティー。オリジナルコロンはハーブ系３種類（900円）とバラ系２種類（1900円）
。
　季節限定商品もある。価格は1100円と1500円の2種類。春が「スプリングホワイト」。白い花をイメージし、甘い香りを強調している。夏は「サマークリスタル」。涼しさときりっとした香りがする。秋は「オータムブルー」。矢車草の紫と澄んだ空気をイメージしている。冬は未開発だ。

▽売れ筋NO1は「ナイトドリーム」
　ハーブティー（1袋600円から700円）に使用するハーブは、無農薬で育てられた国産品を使う。「生産者の顔が見えなければ。外国産のハーブは何が入っているか分からないので、使用しない。ハーブにはそれぞれ効能がある。農薬入りでは何にもならない」。
　単品６種類とオリジナルミックスが４種類。売れ筋NO1は、時代を反映してか「ナイトドリーム」。就寝前に飲む。神経をやさしくなだめてくれる。春先に人気があるのが「花粉症対策ティー」。5月から10月には、期間限定で、お店のガーデンで無農薬栽培している5種類のハーブをブレンドした「フレッシュＴｅａ」をガーデン、ログハウス、店内で味わえる。

▽多才な人
　植物好きがこうじて香りの世界に入ったという。多才な人である。著書に「アロマテラピー・ハンドブック」（池田書店）「アロマテラピーできれいになる」（三新堂）「香りのテクノロジー」（オーム社）など。大学やカルチャーセンター、イベントの講師もつとめる。お店で、香りの万葉講座、アロマ入門、オリジナルコロン、リース、ブーケ、ポプリ作り等のセミナーも開催している。
　地域の活性化にも意欲的だ。1996年5月に愛知県東賀茂郡下山村の「香りによる村おこし」に指導、参画した。現在、北鎌倉まちづくり協議会副代表幹事。「路地に入ると北鎌倉には古い日本の風景が残っている。植生も鎌倉とは違う。より古い時代のものが残っている」。
　北鎌倉湧水ネットワークの特別協賛会員に、最初になってくれたありがたい存在でもある。いつの日か、オリジナルコロン「北鎌倉の恵み」を世に送りだしてもうらことを願っている。

北鎌倉まちづくり協議会
http://www.kitakamakura.org/

「北鎌倉の恵み」
http://member.nifty.ne.jp/Kitakama/4/4.html