六国見山森林公園
  里山再生プロジェクト
 六国見山里山再生PJがふるさとの森林再生事業に採用
  2015年7月1日、北鎌倉湧水ネットワークが2011年1月以降、重点的に取り組んでいる「六国見山森林公園の里山再生プロジェクト」が、(公社)国土緑化推進機構の平成27年度緑の募金公募事業(ふるさとの森林再生事業)に採用された。
交付金は50万円。
チェーンソー、刈り払い機、鋸、大鎌などの資材費の購入費、スポーツ安全保険料、苗木購入費、イベント支援費などがカバーされることになった。 

更にヤマツツジなど29本、追加植樹11・21六国見山定例手入れ
http://kitakamayu.exblog.jp/24976961

「六国見山森林公園の里山再生プロジェクト」の目的は、手入れが必要とされているかつての里山・六国見山森林公園を再生し、人と自然が共生できる明るい里山として後世に伝えること。
里山と原生林の混同、古都保存法への誤解、都市部では希少な緑地を求めて北鎌倉に居を構えた市民が多いため、「自然はそのままがいい」との意識が根強い。
このため、実際の手入れと並行して「里山は手入れが必要」との認識を広める広報活動を積極的に展開中だ。
これまでに講演会、シンポジウム、コンサート、北鎌倉ウォッチングを開催し、ブックレット発刊、ネットでの情報発信も心がけている。

再生PJの看板設置 植樹の様子
 
植樹を終えて記念写真  
【事業内容】

六国見山森林公園の下草刈り、間伐、保水力の維持と景観向上を目的とした植樹が事業の基本。
他団体との協働を重視し、間伐では鎌倉市公園協会が巨木を対象に、道路や民家に近い場所で実施し、枯れ木、形状不良の樹木、倒木を当団体が受け持っている。
事業実施希望期間では、NPO法人游風と協働して、整備後のフィールドの景観向上、間伐材の有効活用、保水力アップのための土壌改良と、ゴミ減量化の活動をタイアップさせた鎌倉版「地域循環圏」構想の本格的な展開を図る。
当団体は使い捨て和器用に間伐材を加工し、公園外に運び出し、遊風に渡す。
遊風はこの間伐材で和器を製作、イベントで使用後に炭化。これを当団体が引き取り、植樹した樹木の根元に撒く。


タウンニュース
東京新聞  
アズマネザサと格闘 小中学生も手入れに参加

【現地の状況】

古都鎌倉の“緑の玄関口”となっている六国見山(ろっこくけんざん)は、里山としての長い歴史を持つ。
平成20年4月1日、その一部が森林公園として開園した。
かつては山頂より六つの国(相模・武蔵・伊豆・上総・下総・安房)が望めたことからその名がついたといわれているが、手入れ放棄で視界が塞がれてしまい、かつての面影は消え失せてしまっていた。
しかし、地道な活動の積み重ねで景観が向上、展望台からは東京スカイツリー、ランドマークタワーなど遠方の展望が開け、これを目当てに鎌倉市内外から訪れる人が増加中だ。
今後も活動を継続し、さらなる眺望の回復を図るとともに、春はヤマザクラ、初夏は新緑、秋はモミジを楽しめる、野鳥の鳴き声と山野草に溢れた里山に再生したい。

六国見山展望台からランドマークタワー、スカイツリーが!
http://kitakamayu.exblog.jp/17655641/



手入れでシンボルツリー夫婦桜出現 スカイツリー(左奥)とランドマークタワー(右手前)
*鎌倉版「地域循環圏」構想

里山再生とゴミの減量化の活動をタイアップ

【目的】
「三方が山、一方が海」という鎌倉市の地域特性を生かした「地域循環圏」を市民団体、企業、行政が協働して形成し、循環型社会の実現に貢献する。キーとなる循環資源(廃棄物等のうち、有用なもの)は間伐材

【参加主体】
◇NPO 北鎌倉湧水ネットワーク、NPO法人游風
◇行政 鎌倉市(+指定管理者の公益財団法人・鎌倉市公園協会)
◇企業 鎌倉すざく(株式会社ベルウッド) マルゲン株式会社(本社・大分市)

          鎌倉版地域循環圏のイメージ
           六国見山−相模湾・水の循環ルート
 
 

 

【鎌倉版『地域循環圏』のイメージ】
六国見山の間伐材→使捨食器「かまくら和器」→回収して焼却炭化→六国見山の土壌改良
(湧水ネットワーク)     (NPO法人游風)       (湧水ネットワーク)

【期待される事業の成果】
成果の受益者は特定の個人、団体、企業ではなく地域全体に及ぶ
・里山再生
・環境保全
・ゴミの減量化 
・防災 
・六国見山の保水力の維持・強化 
・健康維持(花粉症の被害軽減)
・景観向上
・生物の多様性の実現
・漁業振興
・地域活性化

       間伐材は使い捨て和器用に30センチに切断
          使い捨て和器の運び出し
           使い捨て和器用間伐材積み込み
                 イベントで使われる使い捨て和器
            炭化した和器は再び六国見山へ
         
 
           
 
 
 








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