バラたちにとって今年はひどい夏だった。殺菌剤と殺虫剤を散布してあげたかったが、連日の雨でそれができなかった。葉っぱは虫に食われたり、黄変し、次々と枝から落ちていった。丸坊主になってしまったバラたちを眺めては、「今年の秋は花見れないだろうな」と独り言をいっていた。
が、その心配は杞憂だった。いつもより小ぶりのような気もするが、見事に咲いてくれた。季節に反応する「生き物」固有の「生命力」の逞しさというか、自然界の「秩序の堅固さ」に驚きを禁じ得ない。
一方の野菜たち。成長には湿気が不可欠な里芋にとっては悪くない夏だった。夏の時期の雨をたっぷり吸い込んで、自らのエネルギーに変え、立派に成長した。
昨年、御近所やお世話になった人に差し上げたら、骨董品に飾っていただいたり、写真や絵の「モデル」にしていただいた。今年は自分でも器に入れてみた。すると完全には納まりきらずに、はみだしてしまった。写真の中の1合升と比較していただくと、その大きさが分かってもらえると思う。
ダイコン、コカブの種を蒔いてから、暑さがぶり返した。芽が出てきたので、虫よけに木酢液をかけてやった。しかし、「焼け石に水」だった。小さな葉っぱを虫たちが、おいしそうに食べた。虫には何の罪もないが、放置すると全滅になる。かわいそうだったが、葉っぱについた虫を一匹一匹、手で退治した。
昨年に比べ、今年は公私ともども忙しくなっている。畑に通う時間を捻出するのが、大変だ。それだけに、自然の恵みを手にした時の喜びは格別のものがある。
【参考】
私の元気の源―美しいバラとタフな野菜―
http://member.nifty.ne.jp/Kitakama/5/w.htm
男はなぜ『農』に惹かれるのか?
http://member.nifty.ne.jp/Kitakama/8/14.html
RE:男はなぜ『農』に惹かれるのか?
http://member.nifty.ne.jp/Kitakama/8/15.html
|